発注者責任として、下請け企業に残業を強要する雰囲気をなくすことが必要。
発注者と受注者の力関係は、悩ましい問題だ。
どのような職場で働いていたとしても、この発注者と受注者の力関係をひしひしと感じるシーンに直面したことがあると思う。
発注者はお金を払っている側だから、また納品物の検査をする立場だからこそ、強い立場にあり、受注側(下請け側)に強気に相対することになる。
でも、そうはいっても「常識ってあるよね…」と思うこともしばしば。払っているお金に比べて、どう見ても過剰な仕事を押し付けてくる発注者、本来的に発注者側がやらなくては行けな作業を押し付けてくる発注者、契約上の作業とは関係ない作業も織り込んでくる発注者等々、挙げていけば切りがないくらい「この発注者どうなの?」という発注者は多い。モラルの問題でもある。
その中で「無理な発注・時間外の会議「控えます」 経団連など宣言」。経団連は全国の経済団体と連名で、下請けいじめや深夜の労働につながる旧弊や商慣行の是正に取り組むことを内容とした「共同宣言」を発表したとのニュースが流れている。
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■長時間労働「させません」宣言
(1)関係法令・ルールの順守に加え、取引先が労働基準関連法令に違反しないよう、配慮する。
(2)発注内容があいまいな契約を結ばないよう、契約条件(発注業務・納期・価格など)の明示を徹底する。
(3)契約時の適正な納期の設定に加え、仕様変更・追加発注を行った場合の納期の見直しなどに適切に対応する。
(4)取引先の休日労働や深夜労働につながる納品など、不…