6月の梅雨明けは、異例と言われているが、どの程度異例なのか。過去を振り返ってみてみると…

 2018年6月29日に、関東甲信越において異例の梅雨明け宣言がなされたというニュースが流れていました。  確かに、感覚的には異様さを感じます。6月と言えば、まだ空が一日中曇っており、傘が手放せない季節という昔からのイメージがあります。  しかしながら、昨日、及び本日は、空は青々と晴れ渡り、完全にこれは夏の気候ですね…  そんな訳で今回は、過去の梅雨明け時期等について整理してみます。 <目次> 1.気象庁の1951年からの情報を振り返ると、意外にも結構梅雨明けが早い時期もある… 2.年々、梅雨明け時期は早まっている?それを確かめてみると… 3.いずれにしても梅雨明けの早かった今年は暑い日が続きそう 1.気象庁の1951年からの情報を振り返ると、意外にも結構梅雨明けが早い時期もある…  気象庁では、1951年からの梅雨入り、梅雨明け、および梅雨の時期の降水量の平年比(地域平均値)を整理したWebサイトを公表しています。 https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html  こちらを見ると、今年の梅雨明けが統計史上初の6月の梅雨明けであることが分かりますが、7月上旬の梅雨明け宣言が過去にしばしばあることが分かります。  表形式の情報では感覚的に分かりにくいので、梅雨明け日を横軸に、縦軸にはその頻度のグラフを作成してみました。  これを…

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移動と広告との相性 無料の移動サービスは実現するのか?

 先日、株式型クラウドファンディングを通じて、短時間で目標資金の調達に成功したサービスとして、「nommoc」という事業が注目を集めています。  その注目度の高さは、「申込開始より52秒後に目標募集額1,600万円を突破」、「申込開始より4分30秒後に上限応募額の5,000万円に到達」という状況からも推察されます。  同事業で掲げる「国内初となる『車移動の無料化』につなげる」は果たしてどこまで有望なのか。  かなり興味を惹かれる取組です。 <目次> 1.車移動の無料化を目指す「nommoc」というサービスとはどのようなモノなのか? 2.端的に言えば、新しい広告媒体を作るビジネスということなのかしら 3.このビジネスの大きな課題は、いかにコストをかけずに人をある目るかにある? 4.逆に考えると、nommocが成功するための肝は、いかに利用者にピンポンとに物を買ってもらえる広告を振り分けられるかにかかっている? 1.車移動の無料化を目指す「nommoc」というサービスとはどのようなモノなのか?  株式会社nommoc では、「車による移動を無料に」をテーマに掲げ、国内で初の無料移動サービスを構築するために2018年4月に設立された会社です。  同社が話題になる理由は、タダで車移動ができる仕組みを作る、という普通に考えれば無謀な事業を実現しようとしているところなります。  また、加えて、同社は、15歳での起業が話題となった若手実…

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