日本の研究力低下が危機的だから、その対策として若手研究者を700人・7年・700万円で支援という構図
ずっと言われ続けていることですが、日本の研究能力の低下が危機的状況にあると言われています。
多くの場合、研究者の方々が研究に励み、論文を量産して、その中の優れた論文が国際的にも評価されることで、国としての研究力なるものが評価されます。ざっくり言って。
その意味では、現状の大学の研究者の方々は、特に比較的若い年齢の先生方は大学内では下っ端扱いですから、様々な雑務をこなさねばならず、研究の時間を捻出することも難しいと言われます。
特に、自分自身の研究を遂行するために必要な研究費の獲得のために、毎年のように研究計画書や申請書を作成・提出して研究費を当てなくてはいけません。これが非常に大変な作業となるのです。
この研究計画とか申請書を書いているだけでは、実際の研究をしたことになりませんから。大切な作業ではありますが、雑務とも言えます。
さて、今回、若手研究者が自由な発想で研究できる環境を整えるために、文部科学省が500億円の基金を設立し、新たな事業を行うことになったという報道がありました。
概要としては、下記のような事業のようです。
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事業では、公募した若手研究者の中から700人を選んで、年間平均700万円の研究費が原則7年間支給され、1人の総額が最大で5000万円とされています。
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なんとまあ。700名のイケてる研究者を選び、その人たちに集中的に研究費を支給。しかも7年間も継続するというおもいきりの良さですね。従来、…