日本の研究力低下が危機的だから、その対策として若手研究者を700人・7年・700万円で支援という構図

 ずっと言われ続けていることですが、日本の研究能力の低下が危機的状況にあると言われています。  多くの場合、研究者の方々が研究に励み、論文を量産して、その中の優れた論文が国際的にも評価されることで、国としての研究力なるものが評価されます。ざっくり言って。  その意味では、現状の大学の研究者の方々は、特に比較的若い年齢の先生方は大学内では下っ端扱いですから、様々な雑務をこなさねばならず、研究の時間を捻出することも難しいと言われます。  特に、自分自身の研究を遂行するために必要な研究費の獲得のために、毎年のように研究計画書や申請書を作成・提出して研究費を当てなくてはいけません。これが非常に大変な作業となるのです。  この研究計画とか申請書を書いているだけでは、実際の研究をしたことになりませんから。大切な作業ではありますが、雑務とも言えます。  さて、今回、若手研究者が自由な発想で研究できる環境を整えるために、文部科学省が500億円の基金を設立し、新たな事業を行うことになったという報道がありました。  概要としては、下記のような事業のようです。 === 事業では、公募した若手研究者の中から700人を選んで、年間平均700万円の研究費が原則7年間支給され、1人の総額が最大で5000万円とされています。 ===  なんとまあ。700名のイケてる研究者を選び、その人たちに集中的に研究費を支給。しかも7年間も継続するというおもいきりの良さですね。従来、…

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突如として目につくようになった駅にある傘はシェアリング・アイカサ

 ここ最近、東京の鉄道を利用していると、駅の目立つところに、ビニール傘が入れてあるボックスがあることに気づいた。私だけではなく、多くの人も気づいていることでしょう。  この傘はいったい何?何で駅に置いてあるの?と思った人も多いのではないかな。そういう私も、ナニコレ?レンタル傘?どうやって使うの?と思った次第。  街中でショッピングなどに来ていた際に、急に雨が降ってきたときなど、この傘が使えるとなるととても便利。毎回、コンビニで500円の傘を買うものもったいないしね。加えて、お家にビニール傘の山が出来るのも勘弁なので…  とても興味がわいてきたので使い方などを紹介したい。 アイカサはスマホアプリでレンタルできる  このアイカサという仕組みは、スマホのアプリを使って、必要な時にビニール傘をレンタルできる仕組みです。  その特徴は、 ◆いつでもつかる  普段、傘を持ち歩かなくても、いつでも・どこからでも、傘が入れてあるボックスから借りられて、好きなところで傘を返せる仕組みです。 ◆コンビニのビニール傘より安い  通常、コンビニでビニール傘を購入しようとすると500円くらいします。出先で雨に降られ、仕方がなく、その時の雨をしのぐために500円払うのはもったいない。このアイカサであれば、1回70円で使えるのでリーズナブルです。 ◆環境にやさしい  このアイカサは、傘を使いたいときにだけ借りて、使わなくなったら返せばいい。そのためビニール傘を買って自…

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ノートPCが重くて肩が痛い!サラリーマンの在宅と出社の狭間でのリアル

(過去の記事を改めて振り返り、再構成した記事となります) 多くの企業が在宅勤務を推奨し、自宅での仕事に慣れ始めたころ。やっとリズムが掴めたと思った矢先、緊急事態宣言が解除され、出社生活が戻ってきました。皆さんも同じように、在宅勤務から出社へのシフトに悩んでいるのではないでしょうか? 突然の在宅勤務再開にも対応するために ウイルスの感染状況は常に変わるため、いつまた在宅勤務が再開するか分かりません。そうなると、毎日ノートPCを持ち歩く必要が出てきます。 夜に突然「明日から在宅勤務に戻ります」と言われても、PCが会社にあったら困りますよね。 重いノートPCが肩に負担!サラリーマンの悩み ただ、私には一つ大きな問題があります。それは、ノートPCが重すぎることです!毎日の通勤(約40分)で、この重たいPCをバッグに入れているだけで、肩こりがひどくてたまりません。できればノートPCを持ち歩きたくないのに…。 PCのサイズ問題:会社の支給品に困る理由 もっと小型のPCがあれば良いのですが、会社が支給するPCは大きくて重たいものばかり。 そもそも、大きなPCを好む人は、普段持ち歩いていない人が多いのでは?ノートPCを持ち歩いて仕事をするスタイルが浸透していないのが現状です。 働き方改革に求められる柔軟な対応 働き方改革が叫ばれているこの時代、仕事のスタイルが多様化するのは当然です。 仕事のやり方が違えば、使う道具も変わるはず。しかし、会社はなぜか全…

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日本は貧しくて「安い国」になってしまったと喝破する本

 今回は加谷珪一氏の「貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか」(幻冬舎新書)について書きたい。この新書は、5月に発売された新刊であり、著者が加谷珪一氏ということもあり、お金に関わる本である。  同書は、基本的な視点として、いち個人として将来のお金の稼ぎ方をどうするべきかという視点も大切にしつつ、メインは日本という国が実のところ諸外国と比べて豊かな国ではないことを解説する本。  日々情報を発信する多様なメディア等では、日本は先進国のトップクラスの豊かな国などという言説が浸透しているが、過去から現在までの社会・経済的な状況を振り返ることで、日本はそれほど豊かではない、むしろ貧しいという事実を突きつける。  このように日本という国全体の実態を興味深く知ることが出来る本である一方、要所要所で示される主張が個人的にはヒットするものがあった。  そこで今回は、本書の中で述べられている「低生産性の原因は社内失業」について少し触れるとともに、所感を記載したい。 〇低生産性の原因は社内失業  同書の中では、よく日本の企業で言われる「社内失業」について下記のように述べられている。 === ・実は現時点においても、日本の企業組織には、事実上、社内で仕事を見つけられない、いわゆる社内失業者が400万人も存在していると言われている。 ・これは企業に雇用されている正社員の1割に相当する。日本は壮大な労働力の無駄遣いをしている。 ===  確か…

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