JR東日本の「時間帯別運賃」に言及するのはそれだけ経営が圧迫されているということの現れ?

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、鉄道の利用客が大きく落ち込んでいる。利用客の落ち込みはそのまま鉄道会社の売り上げ減に響いていることでしょう。  だからこそ、鉄道会社の経営層は収益回復のための値上げを考えているのでしょう。JR東日本が、利用状況に合わせた運賃体系の見直しを検討しているという。  公共交通機関である鉄道は、その料金を国土交通省に制限されているはず。それでも値上げの検討、調整を考えているとはどれだけ深刻なのかということを物語っていると思う。  その一方、「時間帯別運賃」により人の動きがどのように変化するかは非常に関心が高いところ。「時間帯別運賃」によりそもそもの人の移動が抑制されるようでは、公共交通機関としてどうなのか。  人の移動は、交通機関の収益のみならず、小売業やサービス業など、様々な周辺の産業の売り上げにも大きな影響を与える。  例えば、電車代が高いからちょっと遠出は避けて、自宅周辺で買い物などは済ませておこう、外食を考えていたが交通費が高いので自宅で自炊しようなどなど、色々な消費者の消費心理にも影響を与えそうだ…  いずれにしても、JR東日本の「時間帯別運賃」は、今後、多くの利用者の間で波紋を呼びそうだ。現状のサービスレベル以上の質を担保しないと、単なる値下げにしか受け取られない。  JR東日本が「時間帯別運賃」でできるだけ収益を高めたいというのは理解できるものの、それと並行して様々な観点から利用者の納得感を得られるようなサー…

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傘のシェアリングサービス「アイカサ」を使ってみたよ!

 本日は東京都知事選の投票日である日曜日。それなのになんだか雨が心配な空模様。雨が降る前にと思い立ち、近所の小学校へ投票に行ってきましたが、まだまだ雨が降るようにも思えず、徒歩で30分程度の時間をかけて、比較的大きなターミナル駅までお出かけしてきました。  買い物や食事などをして帰路についた時、電車で自宅の最寄り駅についたところ、なんと雨が降ってきているではありませんか…  ちょっと近所の小学校に投票を…と家を出た手前、傘の用意なしに出てきてしまった…あー。自宅まで数分の距離なのに傘をコンビニで買うか?と残念な気持ちになりましたよ…  ただ今回は、そこで思い立ちました。そうだ。傘のシェアリングサービス「アイカサ」というアプリを導入していたのだった。  まさに、こういったシチュエーションで使えるサービスのはず。さっそく、駅構内にあるカサ・スポットを探して、アプリでQRコードを読み取り無事、傘のレンタル!  しかも7月31日までは無料で借りられる!!  借りた傘は、結構オシャレ。黒地の傘に「iKASA」「No Rain No Rainbow」とプリントされているオシャレなもの。また、コンビニのビニール傘と違って、傘を広げるときの留め金?的なものもなく、単純に広げるだけで傘も簡単に広げられる。(ばねみたいなものがあるのかしら…)  おかげでぬれることなく、自宅に帰還することが出来たのです。今回は、無料期間でしたのでただでしたが、無料期間が終わ…

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アフターコロナを見据えた在宅勤務の推進は会社の思惑とも合致する

 東京都では再び感染者が急増している状況ではありますが、その中で、様々な会社で、今後、在宅勤務を前提とした働き方を大きく許容する向きに舵を切っているところも出てきています。  今まで会社に行って働くといった習慣が当たり前だったわけですが、その当たり前をあらためて考え直す機会に今回の感染症流行がなったのでしょうか。  会社で働く一社員の立場からすると、感染症が働き方を考え直す機会となったことは、まさにその通りだと思うのです。思い込みで会社じゃないと…と思い、朝夕の通勤電車にも耐え会社に通っていた。それが自宅でもしっかりと働けることが分かってきた人も多いのであろう。(もちろん、職種や業種によってはそもそも無理…という人もいたことでしょうが)  一方、会社側はどうなのかしら?会社で社員に働いてもらった方が、業務管理もしやすいし、社員の状況も把握しやすい。その意味では在宅勤務をしてもらうことのメリデメを比較しても、どっこいどっこいか、少しデメリットの方が多いのではないだろうか。  それでも最近、感染症が終息した後も(いつになるのやら)、今回強制的に始まった感がある在宅勤務といった働き方を継続する旨を公表する会社が増えてきた。  それはなぜか?社員からの要望が一定程度あったからであるのは当然のこととして、ただそれだけで会社は在宅勤務を認めるとは思えない。認めていく方向性の背景には、企業ならではのメリットがあるからである。  つまり、コスト削減である。 …

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