能力主義、成果の平等主義、機会の平等主義から考える教育の無償化

能力主義という言葉がある。色々な意味で使われる言葉であるが、ここでは社会・経済的に成功した場合、それはその人の能力や努力によるものであるという考え方と整理しておこう。 もちろん、世の中には偶然や幸運、他者の協力・支援など、その人の能力や努力によらない要因により成功に至ったケースも多々存在する。しかし、総じて世の中全体を考えた場合、成功はその人の能力や努力の賜物と考える考え方である。 この能力主義を是と考えた場合、次に問題となるのは、努力できる環境や、能力獲得の機会が平等であるのかどうか、という点である。 しばしば、大学に入学できる学生というのは、親が高学歴、高収入であり、子供の能力や努力は、親の力で底上げされている、そこが問題だ、機会が平等ではないという批判がある。小さな頃から、有益な学習塾に通えたり、知識のある大人に指導を受けられる環境が、高学歴・高収入の両親から授けてもらえるのはずるいという考え方。 その発想の延長線上に、大学までの教育無償化の議論があるのであろう。高学歴・高収入の世帯だけが良い大学・良い教育機会を得られるのはおかし。やる気さえあれば、どのような家庭の子供でも大学までは受けられるのが良いと。 少なくとも、教育にお金がかかるという障壁をなくせば、機会の平等に近づくという考え方である。ところで、こうした教育の無償化という施策は、悪くはないが、別の問題を発生させる恐れもあると感じている。 教育も含め、サービスというものは、無償になると利用者が増…

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ちょっとした点を改善するともっと生活が楽になる、苦痛から解放される

ちょっと工夫するだけで、大きく改善が図れるのではないかと思うことを書き出してみた。 以下に、普段の生活の中で気ついた10点を記載。 ・様々な機器の配線の場所をちょっと変えるだけで、使い勝手が格段に上がる ・椅子の高さ、背もたれの角度、これがちょっとだけ変わるだけで、席での作業が格段に上がる ・靴のサイズ、もう少し言うと、靴の幅の大きさがもう少し広いと歩きやすいものになる ・電車の乗り継ぎの時間間隔、もう少し長く、もしくは短いと、乗り継ぎの待ち時間のストレスが激減する ・Webブラウザのページ切り替わり、ページの切替のスムーズさ、滑らかな変化が実現すれば、違和感なく閲覧できる ・お店の券売機。メニューの並び、ボタンの並びを、もっと人間の認知力や判断、直感的な操作性を反映したものであると、短時間に券を買えるようになる ・街中の女性の歩き方。もう少し周囲の人の歩行の流れを加味した速度、歩行ルートとなれば、人の流れがスムーズになる、周囲をもっと見て、親和性のある振る舞いが大事 ・電車の自動改札。ICカードをかざしてチャージ金額などが確認できる表示があるが、もう少しタッチするときの人の目線と画面が自然とマッチするようになると、自ずとチャージ金額情報が頭に入ってくる ・カフェの注文カウンター。一つ一つ注文を受けてから商品準備を始めるが、レジ対応と製品準備を複数人で分担すればもっとスムーズに客を捌けるのでは?そもそも商品を作る工数が多すぎる商品が多くない? ・そもそもお店の…

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自分の行動や成果を変える商品・サービスを選ぶことが何より大切

ここ数年の間に購入した商品・サービス。これらで自分の行動パターンが大きく変わった。 ・象印のマウボトル ・Ankerのワイヤレスイヤホン ・AppleのiPad ・iPad用の携帯キーボード ・自宅用のマッサージガン ・糠漬け用の容器 ・Googleコラボ ・英語リスニング用のスマホアプリ ・YouTube ・Netflix ・notionによる行動記録 例えば、象印のマイボトル。これでかなりの費用圧縮ができた。というのも、1日に5本以上のペットボトル飲料を消費する習慣があったのだが、マイボトルを使い、自宅でお茶を入れて持ち歩く、なくなったらオフィスの給湯室で補充することで、ペットボトル飲料を購入する機会が激減。それだけで一日千円以上のコストカットに繋がった。 Ankerのワイヤレスイヤホンと英語リスニング用のスマホアプリ。これらを導入することで、通勤途中、散歩の途中、それからランニングの途中などで、英語を勉強することができるようになった。毎日数回のリスニングトレーニングを無理なく実践できるようになった。 iPadと携帯用キーボードを導入したことで、いつでもどこでもアイデアを思いついた時に文章を作成することができるようになった。従来、ノートPCを持ち歩いて、それで作業をしていた。ただ、ノートPCは重いが故に、持ち歩くのはやめよう・・・結果としてアイデアをすぐに文章化する機会を逸していた。ちなみに、携帯用キーボードも重要。ソフトキーボードではこ…

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成功への道:量と質のバランスを取る戦略

要約: === 成功への道には、量をこなすことが不可欠。しかし、量だけでは必ずしも質に繋がるとは限らない。そこで、多動力という考え方が注目される。多動力とは、複数の異なる活動を同時に行い、どれか一つがヒットすることを期待するもの。ただし、どのような活動を行うかは、予測が難しい。そこで、自分が活動しやすい領域を見定め、そこでしっかりと活動することが重要。また、一発必中が求められる分野・領域もあるが、そこには特別な才能や人脈、もしくは資産が必要。個人として、どのような戦略で、どの領域で戦っていくべきか、選ぶことが成功への鍵。 === とにかく量を稼ぐ。その先に、大きな相転移が待っている。そんな将来を信じて、目の前の作業を繰り返し、繰り返し取り組んでいく。こうした信念のもと、地道に活動を続ける。 一定程度、量をこなしたうえで、それでも質に転化しない状況も往々としてあるであろう。作業の方向性が間違っていたのか?それとも、まだ量が足りないのか?判断が迷う時もある。 もう少し作業を継続し、相転移が起きるのを信じて頑張るべきなのか、一旦方向転換をして、作業を改めるのか。 多動力という言葉も巷には存在する。ひとまずさまざまな行動を起こしている中で、どれか一つがヒットするということを期待して、さまざまな活動を同時並行的に行うこと。 どれくらいの多様性のある活動をすれば良いのか。それは事前に机上で判断はできない。実際のところ誰もわからない。わかるとすれば、だいたいこんな分野…

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成長とは何か?どのような能力、特徴が求められるようになるのか?

テクノロジーの進化がさらに加速している。デジタルだけではなく、先端科学技術も新たなツール、仕組みの創出に大いに貢献している。 世の中で、多くの人が使うツールが変わっている。過去を振り返れば、様々なツールの登場により人々の行動が変わった。 例えば、パーソナルコンピュータ。その昔は、大型汎用機、ワークステーションなど、複数人で共同利用するような計算機が主流であったが、1人一台のパーソナルコンピュータが登場したことにより、多くの職場で社員の働き方が大きく変わった。プライベートでも何か事務作業をする場合の作業内容が大きく変わった。 また携帯電話も大きく人々の行動を変えた。その昔、電話は家庭に1台あるものであった。家族で電話を共有し、家庭内で電話を取り次ぐと言ったシーンを思い浮かべる人は、早々に年齢を重ねた人たちであろう。今になっては。 また携帯電話がスマートフォンに変化したことにより、いつでも・どこでも通話やデータ通信が可能になり、外出先でも、常にインターネットを活用できる環境になった。初めて行く場所であっても、事前に地図を印刷し、行く場所を確認すると言った行動パターンは無くなった。現在では、とにかく現地に行き、わからなければ地図アプリで現在地と目的地を検索する。 ワイヤレスイヤホンの普及も大きいであろう。携帯電話やスマートフォンを使って音声をいつでも・どこでも聞く。こうした場合、有線のイヤホンも使うことができたが、ワイヤレスになることで、使い勝手がよく便利になった。多く…

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