お金のない若者というステレオタイプ?でも旅行や飲食で結構豪遊していない?

学生はお金がない。奨学金などをもらいつつ、大学へ通学。日々、アルバイトをして生活費や学費を稼ぎ、学校に通う。勉強の時間を取る時間もなく、疲弊していく。しばしば語られる、現在の大学生の苦学生ぶりの様子。 確かに、一部の学生はそうなのかもしれない。でもそれは昔から一定の割合でそうした学生はいた。家庭の事情や、個人の問題などによるところも大きい。 社会の状況が変わってきて、現在、苦学生が多いという話はしばしば聞くが、本当なのかしら。確かに奨学金をもらって大学に行く人の割合が高まっているというが、それでも街中にいる学生の様子とは大きな感覚的ギャップを感じる。 平日からキャリーバックを持って旅行に行く学生、相応に高い飲食店に入り浸る学生、日々喫茶店で勉強という名目で時間を潰す学生、相応にお金が必要な行動を平気で行っている人も多い。 なんだろうこの違和感。むしろお金がある人と、そうでない人の格差が大きく開いたということか?街中で見られるこうした学生は、ほんの一握りのお金に余裕のある人たちということか?それにしても多くはないか? 以前よりも世の中の情報が簡単に手に入るようになった。大学生であっても、行動を起こすことが容易になるし、社会の様子も本当に若いうちから手に入る。そうであるからこそ、学生のうちから、結構な収入を得ている人も多くなっているのではないか。 そうこう考えていると、学費無料とか若者への就学支援とか・・・本当に必要なのだろうか。必要な人が確実にいることは確かで…

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人材育成の捉え方の考え方に埋まらない溝

若者を育成する。これが喫緊の課題となっている。ただでさえ労働人口が減っている中で、わずかではあるが入職してくる若者を早期に一人前にすることが求められているのだ。 しかし、人材育成をこれまで怠ってきた組織がある。勘違いしてきた組織もある。とにかく、若者のモチベーション向上することに血道をあげ、本来の目的である正しい仕事への向き合い方、必要な基礎スキル・知識の獲得という重要な基礎を疎かにしてきた組織がある。 そもそも、育てる側に、勘違いや、思い違いが蔓延っており、若者以前に中堅以上の意識改革が必要不可欠となっている。こうした組織は一朝一夕では改革は進まないだろうな。。。そもそも勘違いから脱することができないため、間違えの拡大再生産が止まらないから。 なぜ、若者のモチベーション向上が一丁目一番地に来るのであろうか?不思議である。とにかく、意義やビジョンを考える勉強会をひらきたがり、社外や異業種との意見交換会を好む傾向が、そうした組織には目立つ特徴となっている。 確かに、そうした取り組みは、一見、若者のモチベーションを上げるであろう。ただ、そのモチベーションはどれほど、戦力かに役立つものか疑問がある。基礎スキル・知識がない中で、ふわふわしたい意義やビジョンの意見交換に目を向けさせる。 そもそもの認知力がない若者に、そんな話をしても、間違った前提で、おかしな思い込みを植えつけ植え付けるだけではないのか。もっと地道で地味で、しかし、3年や5年後に確かな力として自分自身に返って…

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業種が違えば、人の動き方、価値観も違う。非人道的なものも。

最近の企業活動では、ドラスチックな人事、組織の統廃合など、今まででは考えられなかった動きをする。そうなると、今まで全く異なるバックグラウンドを有する人々が同じ枠組みの中で働くことになる。 働くという活動には、価値観やモチベーション、そしてお作法があるものである。とある業界の仕事であれば、それらが脈々と受け継がれているはずである。 しかし、昨今の組織改変、人事変革に伴い、全く異なる価値観、動き方をする人々がやってくることが多くなる。異なる文化や異なる価値観を注ぎ込むことで、閉塞感を打破し、新しい活動に昇華させていく。言葉としては素晴らしいが、その多くは、実態としては、逆のことが起こっているのではないか。 つまり、その業界で必要不可欠な価値観やお作法、それは理由があって、過去からの積み重ねがありできたもの。しかし、それが新しくやってきた全くの異業種の人々により駆逐されてしまっていく。本来必要なものなのにも関わらず、破壊されてしまっていく。 多くの場合、結果はダメな方向に向かうのであろう。全ての試みがうまくいく、成功するほど、世の中は甘くは無い。また、確率的に言ってもそんなことはあり得ない。それでうまくいくことが約束されるほど確度が高いならば、昔から誰かがやってきているはず。 そう考えると、ありえないことが起きているのが現代の企業活動なのである。少しでも他社と差別化し、生き残っていくために始めた、ドラスチックな人事、組織の統廃合。しかし、逆に将来の可能性を潰してしまうこ…

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アプリケーションの使い勝手に思う、ユーザ感覚がないアプリ開発をする大手企業

なぜだろう?資本力もあるし、人員も多数抱えるはずの大手企業が、こうも使い勝手の悪いアプリを作るのだろうか? JRのスマートEX。使い勝手が悪い。実際に社員は自分自身で使っているのだろうか。もしくは、多様な利用環境でのUIの検証をしていないのではないか。色々と疑ってしまう。 まず第一に、スマートフォンでの利用を想定した作りになっていない点がある。そもそもアカウント名称が、よくわからない。割り振られた10桁くらいの数字列であること。 少なくとも意味が付与されているわけでもない数字列を覚えられる人はほぼいない。アプリを使おうとするたびに、その覚えにくい数字列を入力しなくてはいけないのは苦痛である。 しばし使っていないとそもそも数字列は忘れてしまう。どきかにメモしておいたはずなのだけど・・・それを見つけること自体が大きな労力となる。もっと覚えやすく、また入力しやすいものに変えるべきである。 第二に、入力ボックスが小さい。またOKボタン等との間隔が狭すぎて、ミスして違うボタンを押してしまうような画面設計はいただけない。 スマートフォンで利用する人の状況を想像してみると、出張時に急な予定変更で予約していた新幹線を変更する、急遽、新幹線を抑えるなど、急ぎのシーンも多いはず。 そうした急ぎの際に、入力ミスを誘引するような画面の設計は苦痛でしかない。この辺り本当に使い込んでいる人が社内に1人でもいたら、そんな作りにはしないのではないかとおもうのだがどうであろうか。 …

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ビジネスマンが論文を読むという習慣

論文には様々な情報が詰まっている。多くの場合、何言っているんだ?というテーマばかりであるが、数十本に1本の割合で、なかなか面白そうなものに出会うことができる。 これは、本屋さんに売っている本と同じような感覚なのかもしれない。 本屋さんでも数多くの本が毎週毎週入れ替わって、読み手を探している。それらの多くは、個人にとっては興味の対象外のものが大半。本屋さんをぐるりと一周して1冊や2冊の面白そうな本が見つかれば御の字である。 本屋に売っている書籍と同様に、論文も全てのものを、頭からお尻まで読む必要はない。関心がある事項をパッと見つけて、そこを集中的に読んでみる。自分の狙いと外れるものであれば、それで読み進めることはなく、次の論文に移る。もし興味や狙いと合致すれば、頭からしっかり読む。 同じだね。ただ、近年ではネット上で無料で様々な論文を読むことができる。もちろん有料のものもあるが、多くの場合、無料で公開されている。読むネタには困らないくらいの分量である。また最新の論文もまずはネット上に公開するという流れになっている。 最新のものを広く世界の人々が読むことができるというのは素晴らしいことだ。ただし、多過ぎて見つけられない、見つけにくいという状況になっているのはほとほと困る。 何が面白そうで、何がダメなのか。ぱっと見ではわからないからこそ、日々のサーベイ的な論文あさりが重要になってくる。

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