博物館の効用、時間潰しではなくアイデアの源泉になる体験

久々に博物館に行ってきた。なにも、めちゃくちゃしっかりとした博物館ではないが、普段見る事ができない昔の資料や、動物の剥製、骨の展示物などをみてきた。 何か新しいものを、普段の日常生活とは違う刺激をインプットとして取り入れるには良い場所なのだろう。 思い返せば、小さな頃は、博物館にそれほど興味を持てなかった。とにかく並んでいる展示物をさっとみて回って、博物館を後にして街に繰り出したかった。両親が行きたいと言っていたから付き合っただけ、そんな感じだった。 それがどうだろう。ある程度年を重ねると、街中の喧騒などには興味がなくなり、むしろ博物館の物静かな雰囲気の中の展示物に大きな関心を持つようになった。 日常の生活に、即物的に何か役立つわけではない。しかし、ある程度の深みを持て、生活を豊かにしてくれるかもしれない経験に面白みを感じる。 別に有名な博物館である必要はない。面白い空間と展示物の妙味が心いくものであれば。結構な都市には、小さなものを含めれば、いろいろな博物館がある。そうしたものを少し覗く習慣をつけてみようかしら。

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日常の散歩がこんなに注目されるなんて!好みが分かれる「ノーブラ散歩」の独断の好みのおススメ3選

単純に自撮りしながら散歩の様子を撮影した動画が、これほどまでに人々の興味を引きつける理由を考えたことはあるであろうか? 最近話題になっているのが「ノーブラ散歩」と呼ばれるトレンドである。若い女性たちがYouTubeで発信するコンテンツの一つのジャンルである。本当に簡単に撮影できしてしまう、単純・シンプル・芸のない?コンテンツであるが、なぜか一部の視聴者の心を掴んで離さない。 ただの散歩動画に見えますが、実際はSNS時代ならではの「承認欲求」や「自己表現」といった現代社会の縮図が隠されているコンテンツである。 本記事では、「ノーブラ散歩」の台頭が示す現代社会の特徴や背景、そして私たちにどんな影響を与えているのかを深掘りしたいと思う。 [スポーツジム用タンクトップ] 軽やかで動きやすく、散歩だけでなくジムや日常使いにも最適です。ノーブラ散歩風のスタイルを試してみたい方にもぴったり。 「ノーブラ散歩」って何?なぜここまで注目されるのか? 「ノーブラ散歩」とはその名の通り、ブラジャーを着けず散歩をする様子を撮影した自撮り動画を指しています。 このジャンルのコンテンツ作成・投稿は、主に20代から30代の若い女性YouTuberの間で注目されている。動画では、ぴちっとしたTシャツなど、自然と胸の形やボリュームがあらわになる服装で、街を歩く様子が映し出されているだけである。 ただ、ブラジャーを付けずに、ぴちっとしたTシャツなどを付けるので、胸の形や、散…

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歓楽街で呼び込みをする若い女性

久しぶりに、飲食店が立ち並ぶ歓楽街で夜の会食に行ってきた。コロナ禍の中、夕食を大人数で囲むことも少なくなり、また歓楽街に行くよりは、身近な飲食店に行くようになってしまったこともあり、久々だったのだ。 夕方に、繁華街を歩くだけでも、街の活気が高まっていることもわかる。人々がどんどんと駅から繁華街へ流れていく、またさまざまな飲食店が入り口からお客さんを呼び込もうと、美味しそうな料理の匂いを漂わせている。 活気が出てきたなぁ・・・と、少し嬉しくなってきた。 さて、そんな中で、繁華街の道を歩いていると、ある物も復活しつつあるように思えた。何かというと、若い女性の呼び込みである。なんのお店への呼び込みかというと、その手のサービスの呼び込みである。 流石にコロナ禍で壊滅的な被害に遭ったのだろうが、人間の欲望はなくならない、復活したのであろう。ほんの50メートルの間で七、八人も呼び込みしている子がいた。 着ている服装は制服姿や、露出の多い夜のドレスのような・・・なんとも舌足らずな話し方で道行く人に声をかける。その声がけに応じるお兄さんもしばしばいる。 これはこれで街の活気が戻ってきたということなのかしら。それにしても、よくよくみてみると、店に呼び込んでいるというか、自分のお客を見つけているようにも見える。もしかして、時給制というよりは、歩合制なのかしら。 若い女性の呼び込みも、実のところ競争社会というか、成果主義社会というか、そんな感じになっているのだろうか。 …

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次々と新しい施策が打ち出される―イーロン・マスクの新しい料金プラン―

イーロン・マスク氏が「X」に新たに2つの料金プランを加することを明らかにしたらしい。Xといえばツイッターの名称を変更したサービス。いまだにXよりもツイッターという名称のほうがなじみがあるが、名称変更後に様々なサービス内容の変更を立て続けに行っている。 今回は、有料サービス「Xプレミアム」は、表示される広告数が半分になるというもののほかに、アカウントが利用者本人であることを示す認証マークを付けること、長文投稿などができるもの。こちら値段は月額980円からとのこと。 さらに、イーロン・マスクは、新たに広告が多く表示される低価格プラン、広告が全く表示されない高価格プランの2つも開始するしている。 この値付けはどうなのか、なかなか判断できないが、とにかく有料でもツイッターをやりたい人はどの程度いるか気になる。企業としたら、広告宣伝費として払うと考えるとそれほど痛い金額ではないが、支払いにかかる手続きのほうが面倒であろう。個人としては、有料にしてまでも使いたい人は本当に限られている気もする。 ツイッターは、登場直後は何に使えるサービスか不明で、だれも使わないのではないか?と当時言われていた。しかし、その後、日本ではここまで大きく使われるサービスに至っているのは驚きである。そのサービスがこのタイミングで大きく変革を起こそうとしている。 果たして、今後も続くサービスたり得るのか。代替えとなりうるサービスがほかに思いつかないことから、消極的ではあるが、このまま残っていく可能性も十…

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なぜか、固まって席に座ろうとする人、その心理とはどんなものなのか?

休憩所のようなスペースでは、自由に使えつ机がズラーっとならび、多くの人がそれぞれの目的に従って利用している。早朝、比較的利用者が少ない時間帯であれば、どの席に座ろうが自由自在な状況である。そんな中、なぜか、人が座っている席の周辺に座ろうとする人が多いことに気づく。 これだけ空いている席があるのだから、できるだけ広く使うために、分散して席を選んだら良いではないかと思うのは自分だけであろうか。しかし、世の中は、そうではない人も多いのである。 試しに、朝早く誰もいない休憩所に行って、席を使い始めた。席は選び放題である。次に、やってくる人がどこに座るのかを、一人一人丁寧に見ていく。すると、誰かが座った席の周辺から座っていく人が、一定数いるのである。その多くが、女性である。 なぜなのか、その心理は、直接聞いてみてみ分からないかもしれない。なんとなく、選んだというのが大半だろうから。それでも想定される理由を列挙してみる。 ・他の人がいるところの方が安心するから ・できるだけ席を詰めて座るのがマナーだから ・人が座っているところが使いやすいところと思うから など もっと列挙してみたいと思ったが、あまり数を上げられなかった。それほど多くの理由は考えられない行動なのである。

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薄く広くの研究資金援助と一極集中の研究資金援助、どちらが成果が多いのか?

筑波方面の大学の研究者が、全ての日本の研究者の成果創出は、広く薄くあまねく研究資金を支援した方が、集中と選択により特定の研究者だけに資金を支援するよりも、多くの成果を残せるという研究結果を出しているらしい。 この研究結果は、日本の文部科学省の政策に対して、NOを突きつける結果であると多くの人は感じるであろう。 日本では、近年では、選択と集中として、社会にインパクトをもたらす研究を重点化すべく、研究資金支援を集中的に投じるようになった。具体的には、多くの研究者は殆ど研究費を与えられず、一部の目立つことを研究している研究者のみに資金が集まってくる仕組みを作り上げている。 これらは文部科学省の政策であり、これまでも多くの研究者から、批判もされてきたものである。ただ、民間企業のビジネスの考え方も取り入れ、選択と集中は必要との判断で続けられている。 さて、件の筑波方面の研究者の研究成果は、正しいのだろうか?正しいとすれば、日本の科学技術政策は間違った政策を何年も続けてきたことになる。失策となる。しかし、よくよく考えてみると、何を持って、研究結果が出ている、成果が出ているとするのかによって、話が変わるのではないかと考えられるのである。 例えば、単純に論文の数を指標に、より多くの論文を出すことを目的に掲げれば、広くあまねく研究者に少しでも研究費を配った方が成果が出るということにつながりやすくなるのは理解できる。 一方で、1つでも2つでも、世界を驚かせるような研究成果を出し…

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なぜ美少女は踊る動画をネット上にアップロードするのか

普段、YouTubeなどの動画を視聴していると、若い女性が小躍りするショート動画が次々とアップロードされていることに気づく。今の世の中、スマホ一つあれば、動画は簡単に撮れるし、簡単にネット上に動画をアップロードすることができる。アップロードすれば、多くの人が視聴できるようになる。 美少女が踊る姿は、そうしたネット上の動画プラットフォーム上でいくらでも視聴することができる。その内容を見ていると、誰かに強要された訳ではなく、自分自身で楽しそうに踊る姿を撮影してアップロードしたように見える。 なぜ、動画をアップロードするのだろうか?その心理はどのようなものなのか?多くが若い美少女と呼んでも良いくらいの器量の良い女性である。 自分自身のビジュアルに自信がある人の自己顕示欲の現れなのか?今この瞬間の自分の器量の良さを動画として残しておきたいのか?視聴数を稼いで、収益を得たいと考えているからか?芸能関係者などの目に留まり、シンデレラストーリのような軌跡を期待しているからか? 色々と考えられる。ただ、多くの場合、それらの動画を通じて何かが起きる事はない。自己顕示欲を少しは満たすことができるかもしれないが・・・逆に、視聴数が伸びずに、幻滅してしまうこともあるかもしれない。 一方で、動画をアップロードすることは、自分自身の情報を世界に発信して誰でも見られる形にすることである。一度、アップロードした動画は、完全に消すことはできない。どこかに残ってしまう可能性が高い。 数年後に、…

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年収1000万円は難しいのか、国税庁の調査だと給与所得者5270万人のうち4.9%

しばしば年収の話がネット上では話題になる。日本人の給与所得者の平均賃金が400万円台である云々。。。高額年収とはいくらから?などと云々。。。その中で、1000万円というのがしばしば、高額年収の一つの基準として掲げられる。 果たして年収1000万円が多いのか少ないのか。微妙なラインなのかもしれないが、平均年収よりも2倍程度多いという意味では、高額と言っても良いのかもしれない。 この1000万円以上をもらっている給与所得者は、その全体の4.9%という調査結果もある。国税庁のデータであるが。この約5%というのは多いのかしら。100人中5人ということであるが、こうして考えると少ない。 ただ、これは給与所得者のうち、という限定がついている。個人事業主や企業経営者など、給与所得者ではない人が含まれていない。そうした人達も含め、日本人の収入がある人全体で見ると、どれくらいの割合なのだろうか? なんとなく5%よりも多いような気もするがどうなのだろうか?少ないのかな? 一方、額面も重要であるが、その持続性というか、安定性も重要な気もするのである。例え1000万円の年収であっても、毎年確実に1000万円ではなく、年によって波がある人もいるであろう。また、若い時期は1000万円超であっても、ある程度年齢を重ねると、その職業を引退せざるを得なくなり、年収が下がるという事もあるであろう。 その意味で、どれくらいの期間、安定して、????万円稼げているなどと言ったデータがるとそれはそれ…

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子供の頃に住んでいた、街の文化資本が大人になってから影響を及ぼす

久々に京都に来た。学生時代にしばしば訪れた街である。しばしばのレベルは、旅行で一時的に訪れたというレベルよりも、より密に訪れていたレベルである。それなりに親近感を持って接することができる街だ。 そうはいっても、社会人になり10年単位でご無沙汰していた街である。久しぶりに時間をとって街を散策したり、食べてみたかった食材を食しに料理屋を訪れたりと、この街を楽しんだ。特に、2時間くらい、無目的に、京都の街並みを見ながら散策。 2時間も街を歩いていると、色々と頭の中で考えることがある。東京や他の地域とはやはり京都は街並みが違うな。このような街並みが当たり前なのが京都であり、京都人はそれが普通だと思っている。それはそれで良い。 ただ、こうした文化資本が蓄積された街で育った人は、その感性や認知力に、他の地域で育った人とは異なるものが宿るようになるのではないかと、ふと思った次第である。 普通に考えて、古き良き、京都の街並み。家々の作りや、古いものを並べているお店の存在。これらは、一歩引いてみると、古き良きものであるが、経済合理的に考えて、なかなか維持していくことは困難なもののはず。それが残されているということは、どこかで経済的に不自然な仕組みで維持されているのではないかと思ってしまう。 そうした合理的でないもの、文化というなのコストの支払いをよしとする感覚、これはなかなか今の時代、多くの人が納得しかねる感覚だと思う。しかし、京都、歴史的、文化等の言葉で全てを黙らしてしまう雰囲気…

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