ジャストキープバイイング、という言葉で信じて突き進められるか

投資を勧める本、資産形成を進める本、として、ジャストキープバイイングというキーワードを使うものがある。様々な過去の株式投資の市場データを振り返り、株式投資を通じて資産を形成する成功のポイントを導き出した書籍だ。 とにかく、定期的に買い続けて、売らないという考え方に行き着いたものである。株価が落ちたら、逆に一定程度株価が高騰したら、人間というものは買うのをやめてしまったり、逆に株を売ってしまうという行動をしばしばする。 しかしこの書籍では、そんなことは気にせず、定期的に、一途に株を買い続けることが長期的に資産を大きく増やす秘訣だと説く。これと同じような主張の本は、過去にもいくつもある。この手の本をしばしば読んで、毎回そうかもしれないなと理解する。 ではそれで自分自身の行動は変わったのだろうか。ひとまず当面はそれに従ってやってみようと思っている。とにかく、買い続ける。投入できるお金ができた段階で、次々と。 この結果がどうなるかはもっと先の、10年後くらいに出るのだろうか。少なくとも直近の株価の変動はあまり見ないようにしている。全く物理的に見ない訳ではなく、それで感情的に捉えないということ。 今、物価高騰、給与の停滞、人口減少など多くの課題が山積し、目の前の景気はそれほど良くない。直近では株価が落ちるなどの事象も起きたりもしている。一定程度、資金を投じていると、資産的には大きく変動する。それも一時のこととしてスルーする。そんな忍耐が必要なのだろう。 いや、忍耐とい…

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やけに閲覧数が多いなぁ。。。メルカリで書籍「創造性はどこからやってくるか」を出品する

郡司ペギオ幸夫 氏の新書である「創造性はどこからやってくるか」という本をメルカリで出品した。すると、一気に700超の閲覧数がでた・・・どれだけ関心があるんだ・・・と驚き。 どうやら、ほかに出品している人が少ない模様。ただ、この書籍、内容面であまり一般的なものではないのであるが、多くの人が関心があるということなのかしら。 書籍は、そのタイトルの通り、創造性に関して論じた本である。著者は元々は理工系の学者であり、芸術家ではない。ただ、ひょんなことから現代芸術作品を制作して展示会に出品する過程が描かれている。 理工系の学者らしく、創造性、芸術などを生み出すためのロジックを自分なりに構成し、それに沿って芸術作品を生み出す。その過程でなかなか常人には理解できない表現もあるが、全体を読み通すとなんとなく理解できる芸術創出のための方法論が書かれている。 全ての芸術がその方法論で生み出されるわけではないであろうが、一つの型として考えることは出来るのかもしれない。想像性は外部からやってくる、その外部との繋がりを生み出すために、ある種の矛盾の共立関係を生み出す・・・著者ならではの方法論が展開される。 本書を読み通してみると、やはり理工系の先生なのだなというある種の納得感と、少し狂気の沙汰のようなものが感じられ、珍しくこの手の書籍の中でも楽しめて読了することができた。 確かに難しくて途中で挫折しそうになる部分もあったが、総じて新たな視点や気づきが得られたという点を考えると、個人的…

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私立大学の半数以上が定員割れとの報道

8月末の報道で、私立大学の半数以上が定員割れとのニュースがあった。恐らく、定員割れなのは、入試の偏差値で低い大学なのであろう。 普通に考えると、偏差値の高い大学では、従来と同程度の学力の学生の志望者数が減ったとしても、減った分は下位の学生が志望してくるので定員は埋まると考えられる。 一方、下位の学生が繰り上げて志望してこない、つまり、そもそも最下層の大学ではどうしても定員を割ることになる。こう考えると、どれだけ下層の大学が志望学生数と比して多くなってしまったのかと思われる。 大学運営もビジネスと考えれば、よりマスを狙うとする。対象となる絶対数が多いのだから、下位の大学の方が狙い目ということは一理ある。しかし、その狙いが成功する前提が日本では崩れつつある。人口減少社会の影響である。 大学は撤退しにくいビジネスである。すぐに畳むということはできない。そこに通う学生のことを考えると、少なくとも卒業するまで運営していかないと、社会からお叱りを受ける。では、どこかの大学と統合したら良いのではないかという考え方もある。しかし最下層の大学を統合したい大学は、あまりないだろう。 ここまで拡大した大学数、今後、どのような出口に向かっていくのか。減少していくのは間違いないが、社会へに影響を抑えて出口に到達するか、注視が必要かもしれない。

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