日本の青少年性行動、変化の背景とは?

最近、日本性教育協会の「青少年の性行動全国調査」により、2023年度の男子高校生のキス経験率が5人に1人にまで低下し、調査開始以来最低となったことが話題になっています。新型コロナウイルスによる接触制限が、中高生の性行動経験の低下に影響している可能性が指摘されていますが、これは本当にそれだけが原因でしょうか。 おうち性教育はじめます 思春期と家族編 日本一売れている性教育本『おうち性教育はじめます』シリーズ第2弾!10~18歳までに育む!思春期の子どもの心と体の変化から親子の距離感まで、全部マンガでわかる! コロナ禍の影響で変わった中高生の性体験 武蔵大学の林雄亮教授(計量社会学)は、キスや性交の経験率が低下している理由を「中高生が性に対して興味を持ち始める多感な時期に、休校や接触制限などが重なったことが一因である」と分析しています。確かに、学校の休校や対面での活動制限は、恋愛や親密な接触の機会を奪いました。しかし、同調査によると、自慰経験は中高大学生全ての層で増加していることも明らかになっています。林教授は「これは、性交相手の有無に関係なく、漫画や動画などで性表現に触れる機会が増えた結果」としています。 こうした性行動の変化は、コロナ禍だけでなく、ネットの情報空間全体の変化とも深く関わっているのではないでしょうか。 ネット・SNSの危険から子どもを守れ! -教師・親のための早わかりbook 端末1人1台時代の今、ネット・SNSのトラブルから子どもを…

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