プロ野球のパフォーマンス文化、その魅力と違和感
野球といえば、ホームランやファインプレーといった競技そのものの魅力が思い浮かびますが、最近注目を集めているのが選手たちの「パフォーマンス」です。
たとえば、大谷翔平選手がホームランを打った後に兜をかぶる姿、あるいは横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手が見せる「デスターシャ」ポーズ。これらのシーンが、試合の見どころとしてSNSで話題になることもしばしばです。
私自身、野球に対して熱狂的なファンではないため、こうしたパフォーマンスを冷静な目で見てしまいます。正直、「なぜこれをやるのだろう?」と疑問に思うこともしばしば。観客の盛り上がりを目的とした演出なのはわかるのですが、毎回同じ演出を繰り返すことが選手たちにとって楽しいのか、それともただの「仕事」として割り切っているのか。
しかし、こうした「お決まりのパフォーマンス」は、スポーツがエンターテインメントとして観客を魅了するために欠かせない要素になっているのも事実です。
牧選手の「デスターシャ」とは?
中でも特に注目されているのが、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手がホームラン後に披露する「デスターシャ」というパフォーマンス。この独特なポーズ、いったいどこから来たものなのでしょうか?
調べてみると、「デスターシャ」の起源はゲーム実況YouTuber「サワヤン兄弟」の動画にあるとのこと。彼らが配信中に使う「デスターシャ」という言葉は、「デスター」がロシア語で「リスナー」、「シャ」は親しみを込めた表現で構成さ…