地域の勝ち組だったイオンが凋落? フードコートの衰退が示す未来

かつて地域の憩いの場として圧倒的な存在感を誇っていたイオンモール。しかし、今、一部の地域でそのフードコートが閑散としているという報告が相次いでいる。これは単なる一過性の現象なのか、それとも社会全体の変化を映し出すサインなのか。 実のところ、地域でのフードコートがなくなると、大きな影響を受けるのは10代の男女なのだと感じている。彼らが時間を過ごす場所がまた一つ減っていくのであろうと危惧されるのである。地域で、それほどお金をかけず、一定時間他者と時間を共有できる場所がないというのは、結構厳しい環境になるの思われるからだ。 ホームカフェグッズ (ネスプレッソコーヒーメーカー)  ←外出せずとも自宅でカフェ気分を味わえる必須アイテム。 1. フードコートがもぬけの殻になった理由 フードコートの飲食店が撤退する最大の理由は、採算が合わなくなったことにある。イオンモールへの出店には少なからぬコストがかかるが、来店者数の減少とともに飲食にお金を使う人も減少。結果、経営が厳しくなり、店舗撤退が相次ぐのだ。 特に人口減少が顕著な地域では、この傾向が加速する。5年後、さらなる人口減少が予測されるなか、長期契約を結ぶ飲食店はますます減っていくだろう。フードコートは、地域社会の変化を最も早く反映する場所なのかもしれない。 ちなみに、一般社団法人 日本ショッピングセンター協会から、SC(ショッピングセンター)動向や各種基礎データの推移に係るデータが公表されている。直接的に、SCの数が減…

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