郡司ペギオ幸夫 氏の新書である「創造性はどこからやってくるか」という本をメルカリで出品した。すると、一気に700超の閲覧数がでた・・・どれだけ関心があるんだ・・・と驚き。
どうやら、ほかに出品している人が少ない模様。ただ、この書籍、内容面であまり一般的なものではないのであるが、多くの人が関心があるということなのかしら。
書籍は、そのタイトルの通り、創造性に関して論じた本である。著者は元々は理工系の学者であり、芸術家ではない。ただ、ひょんなことから現代芸術作品を制作して展示会に出品する過程が描かれている。
理工系の学者らしく、創造性、芸術などを生み出すためのロジックを自分なりに構成し、それに沿って芸術作品を生み出す。その過程でなかなか常人には理解できない表現もあるが、全体を読み通すとなんとなく理解できる芸術創出のための方法論が書かれている。
全ての芸術がその方法論で生み出されるわけではないであろうが、一つの型として考えることは出来るのかもしれない。想像性は外部からやってくる、その外部との繋がりを生み出すために、ある種の矛盾の共立関係を生み出す・・・著者ならではの方法論が展開される。
本書を読み通してみると、やはり理工系の先生なのだなというある種の納得感と、少し狂気の沙汰のようなものが感じられ、珍しくこの手の書籍の中でも楽しめて読了することができた。
確かに難しくて途中で挫折しそうになる部分もあったが、総じて新たな視点や気づきが得られたという点を考えると、個人的には良書であったと思う。
良書でも一読した後は、後に残さず、手放すのが自分の方法論。誰か購入してくれないだろうか笑
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