マイナンバーカードを受け取りたいだけなのに…

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世間では「健康保険証が廃止されるから早めにマイナンバーカード作りましょう」と促され、そろそろ重い腰を上げるしかないと思い申請した私。ところが、この「作って受け取るだけ」のプロセスが、ここまで面倒だとは思いもしませんでした。

まず、通知が届くまで結構な時間がかかりました。まあ、これは想定の範囲内。重要なカードだから慎重に作成されるのだろうと思い、特にイライラすることもありませんでした。しかし、通知が来た後の引き取りプロセスで事態が一変。

勝手に指定された引き取り場所


通知を見たら、引き取り場所が自宅近くの事務所に勝手に指定されているではありませんか。まあ、近所だからいいかと思いきや、その事務所の引き取り時間が「平日の9時から17時まで」のみ。この時点で「え?」となるわけです。

平日の昼間にそんな余裕を持って行ける人がどれほどいるのでしょう?フルタイムで働いている人にとって、この時間帯は完全に「無理ゲー」。まさか、有休を取れと言いたいのか?そもそも簡単に有休を取れない職場も多いのに。

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土曜も対応してます、ただし予約が必要です


さらに、「土曜日に受け取りたい場合は別の場所で対応可能です」と書いてありました。でも、そこにも落とし穴がありました。土曜日の枠は予約が必要なのです。しかもその予約が数か月先まで埋まっているという驚愕の事実。

もう、ここで完全に詰みましたよね。カード自体はすでにできているのに、手元に届かない。作ったのに使えない、持てない。なんだ、このジレンマ。こんなことになるなら、最初から申請しなければよかったと思うほどのストレスです。

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政府の「普及したい」の矛盾


ここで疑問に思うのは、なぜマイナンバーカードの受け取りシステムがこんなに不便なのかということ。政府はカード普及に必死になっているようですが、このプロセスでは逆効果ではないでしょうか?

「簡単で便利」というイメージを売りにしたいなら、せめてスムーズに手に入るようにするべき。人員を増やして対応力を高めたり、受け取り時間をもっと柔軟に設定するなど、改善の余地は山ほどあります。それをせずに「土曜は予約制」「平日は昼間だけ」なんて、結局は利用者のことを考えていない証拠です。

お役所文化の典型例


結局、この受け取りシステムは「お役所仕事」の悪いところが凝縮されていると感じざるを得ません。システムの不備を利用者に押し付け、解決策も提供せず、「どうしても欲しいなら努力してね」という姿勢。これでは、いくら宣伝しても「マイナンバーカード=面倒くさい」というイメージしか残りません。

本当に普及させたいなら


もし本気で普及を目指すなら、役所の窓口に人員を増やして対応力を向上させたり、もっと長い営業時間を設けるべきです。また、郵送で受け取れるオプションや、近所のコンビニで受け取れる仕組みを導入するなど、現代の生活スタイルに即した方法が必要です。

このままでは、「できているのに受け取れないカード」という矛盾の象徴として、マイナンバーカードが世間の不満の的になり続けることでしょう。

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